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第5回 リレートーク 『二つの世界』後編

2010年11月 3日 (水)

📷「英国と日本」 三宅善夫

 リレートークでは、「写真と俳句」に続いて三宅会員の英国体験が語られました。この後編では、「英国と日本」の比較論をレポートします。言葉の端々に「郷に入っては郷に従う」を実践された三宅会員のフレキシブルな対応と創意工夫が読みとれ、たいへん参考になりました。なお、前編もご参照ください。(レポート:豊田芳州)

 まず、私と英国のかかわりについてお話します。1974年、会社の英国進出の足掛かりとして派遣されて以来、予期もしない10年の滞在になりました。英語のプライベート・スクールに始まり、200年の歴史を持つ英国第一位の証券会社のトレイニーとなり、難しかった事務所開設認可とレーバーパーミットを取得し、事務所開設、支店昇格、現地法人の設立までこぎつけました。その後、スイスとフランスでも事務所開設、現地法人を設立しました。📷人脈の広がりからオランダに合弁会社を設立、当初3年の滞在アサイメントであったはずが、10年が経ちました。これが当時のパスポートであり、無期限滞在許可を取得しました(写真右)。分厚いのは、永久ビザがシールで留めてあるからです。仕事の関係で訪れた国は41か国になります。British Passportも取得できたのですが、それにより日本国籍を喪失しますよと日本大使館に言われ、断念しました。

📷 10年間の勤務期間には、悲喜こもごも得がたい経験をしました。日本からの派遣社員は当初2名でしたが、のちには100名を超える所帯になりました。証券業から冠婚葬祭、出産、教育問題、エンターテインメント、テニス、ゴルフ、サッカー、旅行など、いろいろなノウハウを会社のためだけでなく、続々と対英進出される日本企業の方々にもお伝えしました。

 当時働いていた三洋証券の土屋会長のおかげで、随行員としてエリザベス女王陛下に拝謁する機会もありました。残念ながらその時の写真はありません。そのレポートを会長が社内誌に書かれたもののコピーがありますので、ご披露します。招待状はコピーをご覧ください。📷女王陛下にお会いするときは特別な言葉使いがあり、こちらから話す場合は、Your Majestyと申しあげ、お言葉を賜ったときには、Yes, Mam.でお答えいたします。大使などにはYour Excellency…を使います。皇室の方々にはYour Highness…で始めます。

 英国ではクラブ組織が大切で、どこの会員であるとか、だれだれと親しいかがつきあいで大切になります。“My word is my bond”(言葉は証文である)ということが大きな教訓でした。文書を取り交わしていなくても一度言葉になったことには責任があります。これを守らないとつきあってもらえません。これが証券取引はじめ商取引の基本です。英国人と米国人の違いは、「ドアが1枚あるか2枚あるか」だと先輩の教えがありました。最初のドアはすぐ開かないのですが、いったん親しくなると一生の付き合いに発展します。いまでもいろいろな方々とクリスマスカードを交換しております。

 公私の思い出になる写真を整理しなければと思います。私の会った国内外「100人の人」の写真集は何とかしたいと考えています。すでにデータは100人以上集まりましたが、肖像権の問題もあり実現まで時間がかかりそうです。

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2019年11月2日、西麻布の霞会館にて、RPSJ恒例のリレートークが開催されました。今回のリレートークは、ハービー・山口氏による「1973~1983 私を育んだロンドンの日々」。大学卒業後、ロンドンで過ごした10年を振り返りつつ、様々な人々との出会いや、撮影作品のエピソード、写真への思いなどを熱く語っていただきました。「生きる希望を撮ること」をテーマに撮影するハービー氏の素晴らしい作品のスライド

サイトリニューアル後の2019年4月1日より

 回のアクセスがありました。

 (旧HP 2006年9月1日より 17000人)


 

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